効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小水力発電

最近小水力発電稼働開始や出力増強の記事を見ることが増えてきた。最近の電気新聞に「丸紅は21日、全額出資子会社の三峰川電力を通じて、長野県茅野市蓼科(たてしな)の観光地で蓼科開発農業協同組合が所有する最大出力260キロワットの小水力発電所を買収したと発表した。同発電所は1954年の運転開始後、自家発電所として自営線を通じ近隣施設に電力を供給していたが、維持管理費の負担がかさみ運転休止中。今回、地元のシンボルを復活させたいという地域住民の求めに応じて丸紅が発電所を買収し、再生に取り組むことにした。丸紅は6月末から同発電所の再生工事に着手し、11年5月の運転開始を目指す。」とある。
いま関学で指導している修士学生が調査しているのが徳島県上勝町。最初の段階ではほんの数キロワットがあれば良いかという感じだったのが、昔200キロワットを超える水力発電があったのが、取り外されていたということが分かった。水の流れなどは昔と変わっていないはずだから、その気になればある程度の復活はできるかもしれない。小水力発電もいま太陽光発電に適用されている固定価格買取制度が使えるようになるとすれば、昔あった水車の跡地に小規模の水力発電が設置される可能性はある。小水力発電が作れるところは自然が豊かなところがほとんどだ。観光地としての価値も生まれてくるかもしれない。湧水が豊かなのは富山地方。ここには数千キロワットが構想されていると聞いたこともある。風力や太陽による発電と違って、発電出力に不安定な変動がないこれから電力会社も買い入れについてあまり文句を付けないだろう。水利権の処理の難しさもあるのだが、これからの動向が楽しみだ。