今日の午前中、ワイフが関係し、それに引きずられて自分もこの10年間ボランティアとして時間を割いてきた、日本ユニセフ協会奈良県支部の2009年度決算役員会に出席。この2年、誰も引き受け手のなくなった会計処理をしていたので、逃げることができない。自分が組んだエクセルのプログラムで、月次の処理がそのまま年度決算に反映されるようにしてあるのだが、エクセルを使える人がほとんどいないので、組んだ自分がやらざるを得なくなった次第。処理数が多いわけではないから、誰かに引き継ぎたいのだが、これを手で処理するとなると無理。PCを使える人がボランティアに参加してくれなければ、しばらく続けなくてはならない。
ぼやきは別にして、会合で口蹄疫の大変さを知った。県支部の会長をしてくださっている方の冒頭挨拶の中にあったのだが、宮崎県には牛が120万頭いるということだ。奈良県には1万頭しかいないが、もし口蹄疫が伝搬してくると大変なことになるという。宮崎県では殺処分された牛の数が30万頭。この数の屍体をできる限り現場で一カ所に集めて埋めなくてはならないのだから大変。まず場所がない。伝染の可能性があるから他の所へもっていくわけにはいかない。新聞で大変だとは聞いていたが、数を具体的に聞いてますます大変さを実感した。
しかし、新聞で知った口蹄疫の症状は、牛や豚が死んでしまうのではなく、衰弱するだけのようだ。ワクチンがあるのに防ぐ方法がないのだろうか。ワクチンを接種してから殺処理しているのもなぜだろうと思うばかり。やはり新聞情報だが、発生しないのにワクチンを使うのはコストがかかるのだそうだ。そして、発生してからではワクチンの効果が出るまでに発症してしまう可能性があるから、殺処分しかないという。伝染力が強いからだということだが、今回のような混乱のコストを考えると、常時ワクチンを使う方がよいのではないかと素人考えで思った。口蹄疫にかかっていない牛が沢山殺処理されたのだろうな。