効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日立造船が大型SOFC事業に

日立造船フィンランドのエンジン大手バルチラと共同で、固体酸化物電解質燃料電池SOFC)50キロワット規模のシステムを2014年に市場へ出すそうだ。この情報には驚いた。エンジンメーカーがSOFC本体を開発したというのは本当だろうか。両社は新製品開発や実証試験を共同で手掛ける。実用化の際は、燃料電池の本体をバルチラが生産し、日立造船コージェネレーション(熱電併給)設備など全体的なシステムを担当すると報じられているが、SOFC本体という意味もなかなか分かりにくいところだ。日立造船は14年までに発電効率が52%、出力が50キロワットの燃料電池を実用化する方針で、年内にもSOFC燃料電池の試験機を投入するというから、本体部分はすでに実証試験が終了しているのだろう。
この発電規模のものは三菱重工が開発中だし、関西電力も取り組んでいる。いずれも電力事業用のものだ。しかし、まだシステムとして組み上げる段階にはなっていないはず。燃料電池では日本が先頭を走っていると思っていたが、どうも知識不足だったようだ。自宅のSOFCは700ワットで発電規模はミニ。しかし、これまでの運転状況を見ていると、少なくとも本体部分に対する信頼感は高くなっている。固体高分子型燃料電池PEFC)よりもよい製品が開発されるのではないかという予感がしていたところに今日のこのニュースだ。日立造船の実証結果発表が待ち遠しい。