効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

京都市の金属リサイクル

京都市はCOP3の舞台であっただけに、環境対応に有効なプロジェクトをいろいろ行っている。生ゴミをメタン発酵させてゴミ回収自動車の燃料に使っているなど、理念に止まっていないところが素晴らしい。
つい最近の報道で知ったが、京都市は6月1日までに希少金属を含む小型家電の回収拠点を50カ所に拡大する。市営地下鉄の駅構内や区役所などの公共施設を中心に回収ボックスを新たに設置して、使わなくなった携帯電話や家庭用ゲーム機など15品目を回収する。取り出した希少金属を携帯電話メーカーなどに再利用して貰うということだ。京都市はすでにこれまで、市内のショッピングセンターなど22カ所に回収ボックスを設置していることも知った。ということは回収・再利用のネットワークができているということだ。経済産業省環境省と連携し、昨年11月にこの回収事業を試験的に始めたそうだ。今年3月までの5ヶ月で、ニッケル、バリウム、チタンなどの希少金属を含む小型家電を約4千個回収したという。この数が金属を取り出す精練企業の間尺にあう数量なのかどうかよく分からない。リサイクルには必ずインプットとアウトプットの数量がうまくバランスしていなければ新しい環境問題を起こしてしまうから注意しておかなくてはならない。
廃棄される小型家電を日本全体で見ると、大きな鉱山があるのと同じだと言われる。この京都の試みをうまく生かして全国プロジェクトに持っていってほしいものだ。これからこのような資源の粗原料の入手が難しく、あるいは価格が高騰するようになると言われているから、資源安全保障の観点からも重要視すべきことだろう。