効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中部部電力が給電スタンド事業に参入 アイドリングを防止

中部電力は22日、駐停車中のトラックに電力を供給する給電スタンド事業に参入すると発表した。5月1日から事業を開始する。以前に書いたことがあるのだが、パーキングエリアに止まるトラックが、夏や冬にエアコンを使うためにエンジンをアイドリングさせるのを防止するために、外部から空調機に電気を供給してエンジンを働かす必要がないような給電システムを東京電力が開発した。中部電力は東電が開発したスタンドをトラックステーションやパーキングエリアに設置し、トラックの冷暖房をまかなう。アイドリングを防止して地球温暖化防止に貢献する狙い。駐車場オーナーと今後契約し、今夏までにサービスを開始する。5年間で100基のスタンドを設置する目標で、東電などが設置済みのスタンドとの相互利用も見込むということだ。
東京電力管内ではこの設備が拡充されているらしい。今年3月末までに29地点・111基のスタンドを設置済みで、約150台のトラックが会員登録しているそうだ。これを利用するためにはトラックも改装しなければならないから、運送事業者が投資を回収できるだけのメリットがなければならない。中部電力も始めたということは、トラック事業者にもメリットが認められたということだろう。運送事業者はトラックにコンセントや外部電源式パッケージエアコンを設置し、車両ごとに会員登録して利用する。利用料は基本料金が月1050円、サービス料金が1時間あたり72円。当初30万〜40万円の改造費がかかるが、年間11万円程度の燃料費削減が見込めるため、3〜4年で投資回収できる計算だと報じられている。これは運転する人にとっても大きな環境改善だし、車の安全運行にも貢献するだろう。他の電力会社の管内では実施されてはいないのだろうか。