効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

伊藤忠が住宅用リチウムイオン蓄電池の実証実験

伊藤忠商事は9日、戸建て住宅用のリチウムイオン蓄電池の実証実験を始めると発表した。2011年に静岡県三島市で入居が始まる戸建て住宅に電池を置き、利用状況を調べて本格的な事業化に備える。太陽光発電パネル、燃料電池を併設し、ここから発生した電力を蓄電する仕組みで、二酸化炭素(CO2)排出を減らせる次世代住宅のモデルとして実験する。静岡ガスが進める環境対応住宅の開発プロジェクト「エコライフスクエア三島きよずみ」に参加し、分譲する22戸のうち2戸に蓄電池を置く予定。リチウムイオン蓄電池と太陽光パネル燃料電池をすべて備えた戸建ては国内で初めてという。車載用リチウムイオン蓄電池大手の米エナデル社の電池を住宅向けに転用し、静岡ガスに販売。静岡ガスが戸建て購入者に貸し出す。実験期間は3年間。太陽光発電などによる電力の蓄電状況を調査。蓄電池のコストダウンのため、普及が先行している車載用を住宅や店舗向けに再利用する構想を事業化する方針で、住宅向けに必要な電池の性能も実験を通して把握する目標だ。」
新聞記事の引き写しだが、これから普及する電気自動車の蓄電池がへたったときにも、家庭用に使うのにはまだ十分な能力を持っているはずという前提での実証試験だろう。すぐにリサイクルに持って行くことも考えられるが、使える能力を最後までしゃぶり尽くすという考え方は面白い。これまで、住宅用であれば自動車用ほどの高性能は必要ないから、改良型の鉛蓄電池に適当なサイズのキャパシターをつけてモーターなどのラッシュカレントに対応すれば良いと思っていた。住宅用に普及するのは多分この方式だろうと今でも思っている。鉛蓄電池ならリサイクルシステムは既にできあがっているということもメリットだ。住宅用の給電システムが直流化するように、早く安全基準を作ることが必要なのだが、どうも遅々として進まないようなのはなぜだろうか。シャープが直流ハウスを実証しようとしているはずだが、冷蔵庫や空調も直流で駆動できるだけの高圧で設計して欲しいと希望している。