効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽からのエネルギー

アフリカにも各種のエネルギー源があり輸出されているが、これに太陽光・熱発電が加わるのは確実だ。フランスとドイツが連携してアフリカの地中海沿岸部に近い地域で太陽エネルギー発電を始めようとしている。モロッコチュニジアで建設に向けた調査が進んでいて、2011年から具体的な用地選定や建設に着手すると報じられている。計画では2020年までに2000万キロワットとなっている。サハラ砂漠も大規模なエネルギー源となるだろう。これまでは砂以外に何もないというイメージだったが、ここで発電が大規模に行われるとなると、ここに新しい都市が生まれないでもない。アフリカで太陽によって発電された電力は地元で一部使われるものの、ほとんどが欧州に送られるだろう。これほど大量の電力を長距離でしかも海底電線で送るのだから、どうしても高圧直流送電を導入せざるを得ないだろう。大規模な設備が合流する地域では、高温超伝導高圧送電も行われる可能性もある。
砂漠となると中国北部には昔シルクロードとして栄えた砂漠地帯がある。ここで太陽エネルギー発電を行うことはアフリカと同様に可能だ。ここに日本が他の国と手を組んで大規模発電計画を行わないだろうか。ここから高圧直流送電を行えば、送電ロスが非常に少ないために朝鮮半島を経由して九州にまで電力を供給することが十分可能だ。途中に北朝鮮というややこしい国があるとはいえ、ここの原子力発電を建てさせるより、再生可能エネルギーの供給をすることによって国交を安定化することは可能だろう。特に太陽熱発電は昼の熱を貯めておいて夜発電することもできるから、送電網が経由する国全てがこの計画に参画することに意義を見いだすだろう。日本がこの計画のイニシアティブをとることができれば、これによって削減できる温暖化ガスの排出を日本の勘定に含めることもできる。日本では原発の増設しか考えないが、もっとグローバルな戦略がとれないだろうか。