効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池が動き出した

1月27日に我が家への設置が済んでいた固体酸化物電解質燃料電池(SOFC)がやっと今日稼働を始めた。700ワット定格出力、発電効率45%(LHV)、熱回収効率40%(LHV)で、トヨタアイシン精機、京セラ、大阪ガス4社の共同開発したユニット。朝9時半過ぎに大阪ガスとアイシンから一人ずつで来られたが、自動車ではなく電車で近くの駅まできてバスで来たとのこと。若干の手入れをしてスタート。順調に燃料電池セルの温度も上がっていった。表示器にも現在消費している電力量も示されるようになった。作動するときの音も前に設置してテストしていた固体高分子型750ワットより低いようだ。ワイフがお隣に迷惑にならないようにと言っていたので気になっていたのだが、これなら大丈夫だろう。午後2時頃に関西電力の方が来られて、系統連系の立ち会い検査。宅内の分電盤に取り付けてあるセンサー類とスイッチをチェックして後、外のユニットの接続系をチェック。約30分で検査完了。その間にも貯湯槽にお湯が貯まっているのが表示されていく。電子レンジなどを使わない限り、2人だけの我が家の電力消費は5〜600ワット程度のようだ。このユニットは給湯だけで暖房機能はついていない。主なお湯の使い道はお風呂ということになる。
ワイフはこの実証試験をあまり歓迎はしていない。取付などに人が来るのが煩わしいし、故障したときにも対応しなければならないということもあるが、それよりも我が家の電気や熱の使い方が全て遠隔でデータをとられているのが気持ち悪いというところにポイントがある。このデータが悪用されるとかは全く思わないが、常にプライバシーを見られていると感じるのが嫌なのだそうだ。そういえば、欧米で設置が進み始めているスマートメーターについて、プライバシー侵害になるとして反対が広がっている地域があるそうだ。プライバシーは厄介な話だ。