効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

今日もユニセフ

今日も春日大社へ家族で出かけた。心配した天候はしのぎやすい。ジャズトランペッターの三男は夕刻からライブがあるので大阪へ戻り、代わりに長男が我々に合流。ユニセフ募金会場に参加した子どもの数は7人に増えていた。参詣する人は昨日に比べると半分くらいだったろう。ユニセフ奈良県支部からは、我々以外に2人。面白かったのは2日間を通して知り合いに一人も会わなかったことだ。人が多いので認識できなかった可能性もあるが、それにしても目で挨拶を交わすこともなかった。子どもたちは今日も頑張った。4年生の女の子は、小型スピーカーのマイクを握って巧みな説明を交えながら募金への協力を呼びかけた。声がよく通るので、大人が呼びかけるより募金していただく人の数は増える。この2日間良い経験をさせてもらった。人の善意の力も見せてもらった。
エネルギーと環境の話に戻ろう。ミサワホームが自社で販売した住宅で太陽光発電を設置したところから、CO2排出枠をとりまとめて認証を受ける事業を今年から開始すると報じられている。これは中小企業などの省エネ支援の見返りに排出枠を得る「国内クレジット制度」を活用する。住宅所有者を中小企業と見なすわけだ。買い取り価格は1トン1500円程度を予想している。これでとりまとめた排出枠は自社の削減目標の達成に使われるが、それ以上に得た排出枠は、国内で排出枠取引市場が整備されると、それを必要とする企業に売却し、得た資金を植林など環境貢献活動に充てるという。一軒あたりのCO2削減量は小さいが、政府が住宅への太陽光発電普及目標として20年度に約530万戸(05年度の約20倍)が実現されるとすれば、ミサワホームの試算するように一戸が年間1トンの排出枠を生み出せば総計530万トンと、自動車業界の年間CO2排出量(08年度553万トン)に匹敵する大きさになる。ミサワホーム以外に大手の住宅メーカーも同じような方式を採用する可能性もあるし、また、独自に太陽光発電を設置した人たちの削減量をとりまとめるビジネスが生まれるかも知れない。よく分からないのは、電力会社が買い取った電気について、従来その環境価値は電力会社に帰属することになっていた。新しく始まった固定価格買い取り制度でも買い取るのは余剰電力だけだから、自家消費分だけが排出削減実績になるのだろうか。また、その実績を認証するために別の電力メーターを設置するのだろうか。排出枠の市場価格がはっきりするようになると、個人も高く買ってくれるところに枠を売るようになるかも知れない。これからの動向に注意していよう。