効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

年末

29日。年が改まるまでに残るところ2日。午前中にガラス瓶やトレーなどのリサイクルゴミと、もう使えないものをとりまとめて市のゴミ焼却場へ車で持って行った。予想通り焼却場へのアプローチの道が車で一杯。じりじりと進むから本を読むわけにもいかない。ガラス瓶などは地域で月に一回回収にくるのだが、その日に出すのを忘れるために大量のワインや日本酒の瓶がたまっている。車のトランクから取り出して、色別に用意された箱に入れるのだが急いで入れると割れるものも出てくる。処理する人が困るだろうと思うと結構気を使ってしまう。車から分別の箱まで何回往復しただろう。
リサイクルするにもエネルギーが必要となる。ビール瓶はそのままビール工場に戻って再使用されるので優等生だが、それでも洗浄に大量の水を使っているだろう。日本ではあまり気にすることではないだろうが、常に水不足気味の国や地域ではかえって環境負荷をあげることになるかも知れない。いま水のリサイクルが実用化されようとしている。日本でもいずれそういう事業が育つだろうが、シンガポールは水の供給をマレーシアに依存しているから、リサイクルは国の安全保障でもあることから本格的設備を導入しようとしている。ここは天然ガスもマレーシアからパイプラインで受け入れているから、これから自然エネルギーの導入に力を入れようとしている。昔インドネシアからガスの海底パイプラインをひく計画が出て、マレーシアとの関係が悪化したこともあった。いまシンガポールはエネルギー効率化と再生可能エネルギーの導入に向けてスマートグリッドも積極的に取り入れようとしていると聞くが、この小さな半島国家が繁栄を続けるために、いろいろ戦略的な政策を進めている。その意味では日本よりよほど練達しているのかもしれない。石油精製基地があって中継貿易をしているが、これからの石油産業をどのように見ているのだろうか。
ゴミを捨てに行ったことが、いろいろなことを考えるきっかけになった。