効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

来年には我が家に次世代燃料電池が

この日記を書き始めたのは一昨年我が家に家庭用固体高分子型燃料電池PEFC)(三洋電機製750ワット)が政府の実証試験の一環として設置されたのをきっかけとしてだった。その実証機が今年春に撤去されて、コンクリートの架台だけが残されていたのだが、この間連絡があって来年1月下旬に次世代燃料電池である固体酸化物電解質型家庭用燃料電池SOFC)が実証試験のために設置されることになった。出力は700ワット。前の機器よりもかなりユニットサイズが小さくなっているはずだ。電池本体の作動温度も6〜700度ではないか。このユニットは大阪ガストヨタ自動車、京セラ、アイシン精機の4社が力を合わせて設計製作したものだ。中核の電池セルは京セラ担当で、制御関係はトヨタ、アイシン。排熱回収給湯部分は大阪ガスの分担だろう。
家庭用SOFCの実証試験は一昨年から始まっている。平成19年度が29台、20年度が36台設置されている。本年度は62台の予定となっている。京セラが発表している運転実績からみると、最初の立ち上げがうまく行くと、中核部分であるセルはほとんどトラブルを起こしていないようだ。止まるのは制御プログラムが誤作動したりしているためがほとんど。これからみると、SOFCは意外に完成度が高いのかもしれない。そうなると、PEFCに比較すると部品点数は半分くらいだと言われるから、コストダウンもやりやすいと推測される。作動温度が高くて発電効率PEFCより高いから、給湯需要が少ないところにも適している。大阪ガスの発表ではこのSOFCの商品化が当初の計画より早くなりそうだから、いままでの実証試験の結果が満足すべきものであったのだろう。どのような稼働状況になるかいまから楽しみにしている。少し遅くくるお年玉だ。