効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エコプロダクツ展2009

昨夜は東京に住む息子のところに泊めて貰った。セミナー修了後落ち合って東京から一緒に帰ったが、いつもからすると特別に早い帰宅だそうだ。久しぶりに3人の孫に会うことができた。お土産にと思って買った本の中にもう読んで済んだものがあったのは残念。
今朝、中学生の孫は学校、次は野球の練習、息子夫妻はその少年野球チームの監督と世話係の当番ということで早朝から出かけることになっていたのでこちらもつきあって早起き。一番下の孫娘はまだ眠っていたのだが、国際展示場で開かれているエコプロダクツ展に出かけた。10時半頃から昼過ぎまで歩き回ったが、子どもたちが多いのが印象的だった。どの企業も環境を事業にしようと懸命であることがよく分かったし、自分が知りたかったことも教えて貰うことができて良い半日だった。
その一つは高温超電導電線と超電導モーターの現物を間近に見ることができ、しかも担当の係員と暫く話ができたことだ。電気抵抗がゼロになる高温超電導電線は、液体窒素で常時冷却していなければならない。しかし、電線の延長を長くすると、この液体窒素の圧送に際して圧損が大きくなるのが一つの課題だという。なるほどそのとおりだ。そして窒素を液状に保っておくのには性能の高い、かつ信頼性の高い冷却装置が必要だ。これが止まると一瞬にして電気が流れなくなる。それだけに基幹部分に高温超電導送電線を使うのには、信頼度が極めて高くないと停電の原因になりかねない。二重の回路にするのも一つの方法だが、コストが倍とまでは行かないが上がることは確かだ。だが、送電線の電力損失を大きく引き下げることができるだけに早晩普及するに違いない。
もう一つは大型鉛蓄電池の予想寿命が17年ということを知ったことだ。これだけの耐久性があれば、高性能だが高価なリチウムイオン電池を使わなくて済む分野が多いはずだ。鉛は有害物質だが、係の人によると98%までは回収利用されているそうだから、再生循環ループができている。高性能鉛蓄電池太陽光発電との組合せが住宅や業務用建物でもこれから具体化するのではないか。前にコメントで電池使用には資源の損失の可能性ありといわれたことがあるが、風力発電太陽光発電にどうしても蓄電池が必要だとすれば、それへの応用も検討して然るべきだろう。コストが大幅に安いからだ。
帰りの新幹線からは久しぶりに綺麗な富士山を眺めることができた。