効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

勉強の日

昨晩は遅くなったので起床を少しゆっくり目にしたが、メールのチェックなどをしている間に京都へでかける時間になってしまい、慌ただしく家を出た。技術開発受託事業をしている株式会社KRIのクライアントフォーラムが午後一番からあったからだ。今日と明日の2日間。全体テーマが「環境・エネルギービジネスの将来展望」。初日は冒頭の基調講演が茅 陽一東大名誉教授の「低炭素社会に向けての技術開発」と題するものだったが、CO2排出削減の難しさを語って、結局高速増殖炉の必要性を強調した。いつもの論だから別に驚かなかったが、本当にその選択肢しかないのだろうか。
KRIは大阪ガスの完全子会社。そこと英国の技術開発情報提供ビジネスを結びつけようとしているので招待されたものだ。基調講演の後に4〜50分あって、研究受託を事業としているKRIが現在行っている研究の紹介を行うポスターセッションがあった。門外漢である自分にとっても面白そうだなと思える内容が並んでいた。中に一つ、リン酸型燃料電池を利用してパームオイルの廃棄物をメタン発酵させて燃料に使って発電する技術的な検討をしているパネルがあってしばらく意見交換をさせて貰って、30年ほどまえの実証試験の苦労を思い出した。
続いてのパネル討議は全体テーマにかんするもので、東京工業大学柏木孝夫教授がコーディネーター、パネリストに三菱重工風力発電を担当する上田、シャープで太陽電池を担当する中川、トヨタ自動車バイオ燃料を担当する鬼頭の各氏がそれぞれ環境・エネルギービジネスについて語り合った。この中で、自分が昨日東京でプレゼンしたスマートグリッドやスマートメータの話も出たし、三菱重工の上田氏は日本も風力発電を導入する制度設計が必要だと力説されたし、自分の考えている方向が示されているなと思いながら聞いていた。
明日は燃料電池や蓄電池のワークショップに参加するつもりだ。