効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

無視できない微少電力消費

デンバーの時間にも慣れてきたとはいえ、会議は日本の真夜中に開かれているからどうしても眠気が襲う。大きな会場では英語も分かりにくいので余計そうなるが、メモをとったりして頑張らざるを得ない。耳も遠くなっているので、余計だ。
専門的な話は別にして、面白い情報があった。おそらく米国政府の調査なのだろうが、携帯電話の充電器をプラグに繋ぎ放しにすると年間で1キロワット時を無駄に使うのだそうだ。コストにすると日本だと年に24円ほどになる。それは各利用者から見れば金銭的にもごく僅かなものだから誰も気にしない。しかし、この充電器はいまなら全ての家庭にも事業所にもあることは確かだ。だとするとその数を1億台とすると、年間1億キロワット時を無駄に使っていることになる。これまで待機電力が大きな問題になっていて、その消費電力は電機メーカーの技術開発で大きく引き下げられたし、各家庭でもテレビやステレオを使わないときにはコンセントから抜くように心がけているところが多くなっている。しかし、携帯用充電器をプラグから外す人は稀だろう。だが、充電器は充電が終わってもそれ自体で僅かではあるが電力を消費しているのだ。そう言われれば当然のことなのだが、自分のポケットに響く大きさにはならないから、誰も気にしない。PCの充電用機器はどうなのだろうか。これも同じ筈。充電して使う電気機器は掃除機などでも普及し始めている。これも使用しないときには切り離すスイッチを付けるかしないと、国全体とすれば大きな無駄をしていることになる。新しいキャンペーンが必要かもしれない。日本へ帰ったら書斎を見直してみよう。