効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

九州電力が新たなメガソーラー建設

九州電力長崎県大村市の大村発電所(石炭火力、04年廃止)跡地で大規模太陽光発電施設(メガソーラー)を開発する計画を検討しているようだ。出力は九州最大となる1万キロワット程度、総事業費は80億円規模と見込まれる。早ければ11年に着工、12年の運開となる見通し。同社は09年度経営計画で17年までに合計出力3万キロワットの太陽光発電設備を設置することを掲げており、この一環。11年に着工して12年運開というから、早いものだ。工場でほとんど完成したユニットを運び込んで基礎に設置して配線するだけだから、このような早期完成ができるのだ。分散型電源の有利な点だ。自社の事業所にも5千キロワットを設置するというから、住宅の屋根に取り付けた太陽光発電の挙動を実証することにもなるだろう。この場合、需要のあうところで発電するから送電ロスはゼロとなることも社会は認識すべきだ。
発電所跡に建設するのに、太陽光発電だけやるのにはちょっと疑問がある。何か他の設備建設に使えるのならまずそれに充当し、その上に太陽光発電設備を取り付けても良いはずだ。そうすれば土地の有効利用もできる。少し郊外ならば、下に養豚場や、昨日書いた植物工場などを建てれば、太陽光発電設備が結構な日陰を作ってくれるから、空調コストも下がるはず。もし変電設備を作れば、トランスの温度上昇も防いで寿命も長くなるし変圧器の効率も上がるはずだ。複数の目的が達成できないかを考えることも必要だろう。