効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国が風力発電にFIT(固定価格買取制度)導入、太陽光発電も

今日入ったRenewable Energy World.comからのニュースによると、中国が風力発電フィードインタリフ(固定価格買取制度)を導入して、新規プロジェクトに対してこの8月から実施したという。その方式は、中国全体を4つのゾーンに分けて、それぞれに異なった買い取り価格を設定する。それは、地域の風況によって変えているようだ。アジアでのFITとしては2005年に導入した韓国に続くものだ。発展途上国としては南アフリカとモンゴルも入っている。また、地域で価格を変えるのは、ヨーロッパ以外では中国が最初とのこと。カナダのオンタリオ州がこの秋から2段階の価格設定のFITを開始する。陸上と洋上の2種類。ドイツ、フランス、スイスは風の密度で変えた風力発電価格を実施している。
中国は風力発電の買い取り価格と石炭火力発電の発電コストの差を、地域の系統管理事業者と中央政府の間で分担することになっている。その価格は、ドイツ、フランス、カナダのものより安いとのこと。中国政府は2005年2月に再生可能エネルギー法を作ったが、これまでFITは導入されていなかったのがやっと実現した形となっている。また、太陽光発電についても今年中にはFITを導入するとも予想されている。
再生可能エネルギーの導入に関して、日本の動きはなんとものろい。民主党政権になった今、これがどのように変化するのか見守っていたい。