効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

国内に波力発電所が

出光興産、三井造船日本風力開発が共同で、太平洋沿岸に国内初の波力発電所を建設するそうだ。2011年に出力1000〜2000キロワットで実証実験にとりかかり、12年にも出力2万キロワットの発電所を洋上で稼働させる。発電コストは太陽光発電より割安になるということだが、太陽電池の製造コストがこれから下がっていくからうまく行くだろうか。新エネルギーに組み込まれて優遇策が適用されるだろうか。先行する欧米企業の技術を活用するそうだから、英国で実験されているものが導入されるのかなと思う。発電所は陸上から約10キロメートル沖合で、水深が50〜200メートルの洋上に設置される。日本でも開発しようと取り組んでいるところもあったはずだが、そこの技術は採用できないのだろうか。
10キロメートル沖合となると、漁業との軋轢が起きないようにしないといけないし、船舶の航路を避けなくてはならない。また、10キロメートルの送電線を海底に敷設しなくてはならないが、高圧交流にするのか直流にするのか。これからつめないといけない課題が幾つもあるだろう。欧米で波力発電が実用的に使われているというニュースはまだ聞いていないので、耐久性などまだ確かではないだろう。電力会社に発電した電力を売る計画になっているが、もし固定価格買取制度が民主党新政権の手で導入されて、再生可能エネルギー全てに適用されるようになると、洋上風力発電よりも早く定着するかもしれない。稼働状況は多分風力発電と良く似ている。風が強い日に波は高いので、電力需要が落ちる夜にも発電する可能性が高いという特性を電力会社が嫌う可能性もある。今後の進展を見守っていこう。それにしても石油会社が何でも取り込もうとしているのは面白い。