効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国がウズベキスタンから天然ガス輸入

今日昼前から新大阪まで健康診断を受けに出かけた。客員として籍を置いている大学が定期健康診断を非常勤の教員にも受けさせてくれるのを有難く利用させて貰った。交通費も結構かかるので昨年は利用しなかったのだが、奈良市の公的制度の健康診断項目に入っていないものもあったから受けることにしたもの。結局昨夜からずっと食事なしだったから、午後3時前に医者の面談を終えた頃には流石に空腹で脱力感もあった。この結果はその内に自宅へレポートが送られてくることになっている。
その途上で読んだ新聞に、中央アジアウズベキスタンの国営石油・天然ガス会社が12月に稼働予定のトルクメニスタンと中国を結ぶパイプラインを通じて、最大で年100億立方メートルのガスを中国に供給すると出ていた。これまでロシア経由に限られてきたガス輸出ルートが多角化することになる。一方中国はロシアからの天然ガス輸入交渉が円滑に行っていないので、国内のエネルギー需要急上昇と温暖化への対応に、この新しいガス輸入ソースは有難いはずだ。また、これによる経済関係の強化で、中国の影響力が増すことにもなる。ロシアは神経をとがらすだろう。
ガスパイプラインはトルクメンを起点にして、ウズベクカザフスタンを経由して中国西部にいたる1800キロ延長のもの。最大輸送量は400億立方メートルが予定されている。トルクメンの生産するガスに加えて、ウズベクも国内生産量を輸出することで、単なるガス通過国にとどまることなく供給国になる。ウズベクカスピ海の有力な天然ガス生産国で、2008年の生産量は約620億立方メートル。東京ガスの平成19年度ガス販売量が約141億立方メートルだから結構大きな量だ。まだ開発余地は大きいはずだから、中国としても友好関係を保とうとするだろう。日本はまだパイプラインによる天然ガスの輸入を行っていない。サハリンからのパイプ供給が実現する可能性もあったが、どうも無理みたいだ。ずっと輸入はLNG依存しかないのだろうか。