効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電とデンバー空港

今日入った海外情報を見ていて、来月には多分利用することになるコロラド州デンバー空港に1,600キロワットの太陽光発電の設置されるようだ。取り付けられるのは空港の北側にある飛行機用燃料の貯蔵所。700万ドルをかけて今年末までに完成するという。電池はどうもシャープ製らしい。太陽を追尾することもできるようで、変換効率は高まるだろう。この設備からの電力を空港会社に通常の電気料金の90%で販売するとされている。この契約は20年間を期間とするもので、空港の光熱費の削減に大きく寄与するという。燃料貯蔵所が消費する電力をほとんど供給できると計算されている。
面白いなと思うのは、空港自体が設置するのではなく、独立した事業体が建設して、電力の供給事業者として空港と契約しているということだ。この建設には州なり市の補助もあるだろうし、長期契約で保証されているために利益が確保されるのだろう。このような発想の事業が日本でも成立しないだろうか。関空には関電と大阪ガスが共同出資しているエネルギー供給会社がある。ここが太陽光発電設備を空港の建物の上に設置して電力を供給して利益が出せるような知恵を絞れないだろうか。少しでも財務的にしんどい関空を支援することもできる。建物の上部に設備を建設すれば影ができて、空調の効率も上がるだろう。空調設備やそれに対する電力設備の損耗も削減できるはずだから、総合すると大きな利益となるかもしれない。