効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

再度フラクタル日よけ

7月27日に人工の葉っぱ構造であるフラクタル日よけが東京でテストされていることを書いた。今日の毎日新聞一面に大きな写真入りで、これが京都府立京都八幡高校に設置されているのが紹介されていた。7月に書いたのと同じく、京大の酒井 敏教授の開発したものだが、積水化学工業が製品化したものだ。記事によると、さまざまな形の日よけを作って地表温度の測定を繰り返した結果「フラクタル」がもっとも効果的だということが分かったという。屋根で完全に覆うより温度が下がり、冬は逆に放射冷却を防いで寒さを和らげるという。同校の生徒が「普通の屋根より涼しいし、風通しが良くて気持ちがいい」と表現している。
これは非常に面白い商品になる可能性がある。重量物ではないからどこにでも設置できる。幾何構造としてデザイン性も高い。ビルの屋上などに設置するとすればビル自体の表現媒体として組み込むこともできるだろう。屋上緑化のように手入れの必要性はないし、土を載せることからくる煩わしさもない。材料が特殊なものではないのでコストもあまり問題にならないだろうから世界中で利用できる。建設に特殊な技術も必要なかろう。これから大きな飛躍をする商品となるのではないか。東京のものと合わせて数字ではっきりした証明をするのが待ち遠しい。毎日新聞のホームページから写真を拝借した。