効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

世界の風力発電

今日ワールドウオッチ研究所から届いたメール情報を読んで、すでに知っていたことだがあらためて凄いと思って日記に書くことにした。2008年の風力発電の設置量は過去10年間の平均を超えて29%増加して1億2千万kWとなった。増加量は2千700万kW.
米国は2008年の総新設発電設備の42%を占めるまでになっているし、ヨーロッパでは36%だ。風力発電は風が吹かないと電気は出ないが、1997年に世界の総発電量の0.1%だったものが昨年は1.5%になっている。米国の累積設置容量がいままで1位だったドイツを抜いた。米国で昨年設置された風力発電設備容量は2007年の累積容量の50%相当、約840万kwが増えている。もし連邦税制優遇措置の延長が遅れていなかったらもっと増えただろうと考えられる。その分400万kWが今年に回ることになる。風力発電設置容量が一番多い州はテキサス州。ここは他の州との送電相互接続容量が小さいはずだのに、どのようにして系統の安定性を保っているのだろうか。
アジアは世界の増加量の約3分の一を占めている。中でも中国の増加は大きくて、米国に次ぐ630万kWの増加量だ。過去4年間毎年倍増となっている。2008年末で1200万kWが稼働している。こんなに急速な伸びがあると、系統の安定性に大きな影響を与えるはずだ。しかし、大停電が起きたという情報はない。系統容量を懸命に増やしているのだろう。インドは2008年に180万キロワットの風力発電を追加した。累積量は米国、ドイツ、スペイン、中国に次いで5番目の規模964万kWを有する。
日本はといえば、累積設置量が188万kWで世界の13番目に位置する。しかもその増加テンポは昨年が35万6千kWと遅々としている。なぜだろうか。同じ島国の英国でも324万kWあるのに。