効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

熱のグリーン認証

昨日これをアップロードしようとしたら、はてなのシステムが補修中ということで載せられなかった。後でと思いながらも、他の作業でばたばたしていて忘れて寝てしまい、一日抜けてしまった。
東京都が太陽熱給湯器の設置を促進するために、太陽熱の利用量に応じてグリーン認証を行おうと考えていると聞く。グリーン認証は、市場で流通する価値を持つものだから、その価値の裏付けとなる利用熱量がきっちりと計量されなくてはならない。ここに難しさがある。太陽光発電であれば、発電量の計量機器は大量に使われているために非常に安価であるし測定精度も高い。熱の計量はそうならない。まず発熱量を正確に計る需要がそれほど大きくないために計量器の価格が高いし、その精度も落ちる。流体の温度と流量の二つを測定しなくてはならないからだ。グリーン認証が出せるだけ精度がある熱の計量器を取り付けると、認証によって得られる収益よりも計測器取り付けに必要なコストの方が大きくなってしまう可能性がある。東京都はこの課題をどのように解決するのだろうか。
太陽熱の利用の他にこれから重要になってくるのは、200度C前後という比較的低温の排熱のエネルギーを利用して発電することだ。ボイラーなどの熱プロセスの排熱は、給湯用などに可能な限り回収されるが、最後に大気中へ排出される段階でもまだ熱エネルギーは残っている。大気との温度差を使ってスターリングエンジンを駆動したり、半導体熱発電をしたりといろいろ試みられているものの、まだ商品として登場するまでには至っていない。開発は続けられているから、もしうまくいけば、ふんだんに存在する低温熱エネルギーの有効利用によってCO2排出を大きく抑制することになるのだが。