効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

FC EXPO

東京ビッグサイトで開催されたFC EXPOを訪問した。新宿から新木場方面行きの電車を待っているときには、みぞれが降り出して、昨日とは打って変わって寒い。国際展示場前で降りて歩く間も、通路に屋根があるにもかかわらず吹く風で雨が身体にかかるくらいだった。その天候でも参加者は多い。途切れる間もなく人の波が続く。燃料電池に関するFC EXPOと同じ会場で、太陽電池をテーマにするPV EXPOと蓄電池(二次電池)をテーマにする展示会も開催され、FC EXPOに登録していると全部にそのまま入ることができる。11時頃から3時過ぎまで歩き回った。万歩計が1万をはるかに超えた。
出展企業が多いために、どこまで見たか分からなくなってしまう。燃料電池といっても携帯電話を駆動するようなものから、1MWクラスまで多種多様だ。そして燃料電池の部材を作る企業、その部材を加工する企業と、燃料電池に関連する企業の連鎖は物凄いと言うことをあらためて実感した。それは太陽電池や蓄電池でも同じ。金属、樹脂、塗装、分析、測定、小さいものはミクロン単位だし、大きいものはトン単位だ。今の経済状況の中でも、自然エネルギー分野は大きな落ち込みを見せないだろうから、これまで関係のなかった企業も参入してくるだろう。
最近熱について書いているが、ヒートパイプという技術が半導体基板の発熱を外に逃がすのに応用されているのを見ることができた。昔ヒートパイプを使って厨房にガスの炎をなくすることができないか検討した時代もあった。家の外でガスを燃やし、その熱を厨房まで移動させるということだ。今のIH調理器みたいにしようという発想だが、素早い熱移動を実現できなかったために採用できなかったことを思い出した。ガス業界はオール電化に対抗するために、炎を見えないようにすることを再度検討するかな、などと思った。しかし、炎も刃物も使いようによっては危険であることを身体で覚えておくのは、子ども教育の重要なことだろう。IH調理器だけで育った子どもが大きくなってガスや炭火の炎でやけどをしたときに誰が非難されるべきだろうか。
蓄電池部門ではリチウムイオン電池が注目を浴びていたが、ニッケル水素電池を使った電車とか、寿命と特性が良くなった鉛電池の展示も人目を集めていた。鉛電池の寿命が大きく伸びたようだから、重さや大きさがあまり問題にならない分野では、鉛蓄電池が有利になるのではないかと思う。充放電効率がどのように改善されているかも調べてみたい。

ヒートパイプ