効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ロンドンへ

今回の会議で印象深かったことは、エコウイルや家庭用燃料電池が家の外に設置されていることに驚きの声が参加者からあったことだ。盗まれないかという声もあったのにはびっくり。こちらでは多分冬の厳寒のせいもあるだろうが、屋内設置が原則になっているようだ。それも地下設置ではなく、二階であったり屋根裏であったりする。だから、既築の家に設置する条件として、階段を使って持ち上げられる大きさである必要があるし、重さが建物構造が耐えられるだけ軽いものでなければならない。日本では設置に必要な面積が問題になるが、住環境の差がいろいろなことに影響するのだなと思った。思い返せば、ロンドンに住んでいた家では、屋根裏に水道からの受水タンクがあって、水道が断水してもしばらくは水が使えたのだった。そのかわり、気温が下がりすぎるとタンクの中の水が凍ってしまう恐れもあるために、暖房を完全に切ることは御法度だった。
ホテルを10時頃にチェックアウトしてスキポール空港へ向かった。シャットルバスで15分。タクシーよりも気楽に使えるし安くつく。チェックインで戸惑った。国内線なら何かのカードでチェックインできるのは日本でも経験していたが、国際線では電子チケットの確認は人がすると思いこんでいた。しかし、係員が端末機のところへ行くように指示したのだが、まずパスポートの確認に挿入するのをどうするか分からなかった。挿入口を探していると女性の係員が親切に自分でやってくれた。パスポートを入れると予約情報が一瞬でスクリーンに現れた。電子チケット情報を入れるまでもない。簡単に座席の指定もできた。パスポートに入れてあるデジタル情報が読み取られたのだ。世界で同じシステムが使われている証拠だ。これは初めての経験だった。預ける荷物もなかったのでそのままゲートに向かったが、米国で見られるような大げさなチェックは全くなく、ゲートの入り口で荷物と金属探知機によるチェックがあるだけだった。ところがここで引っかかった。スコットランドから来たデルタEEの責任者がお土産にくれたスコッチが取り上げられてしまった。瓶に入っている液体は機内持ち込み禁止なのは知っていたので、あるいはと思っていたのだが、予感が的中した。銘柄のスコッチと泣き別れ。
オランダらしいなという風景に出会った。チューリップの花束が空港内で販売されていた。もしこれを日本に持って帰ったらおそらく植物検疫にひっかかるだろう。種もたくさん売っていた。米国だったら没収だろう。空港の待合い広場に寿司屋が店を開いているのも初めて見た。20〜30ユーロくらいだが、味見したわけではないので高いか安いかは分からない。しかし、ここまで寿司が国際化しているのかと思った。