効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

しめ縄

玄関の扉を誰か叩いている。ベルがあるのにと思って出てみたが誰もいない。風のせいかなと思って部屋に戻ったが、また音がする。再度玄関に出て、鳥が玄関にまだ飾ったままにしてあるしめ縄の飾りとなっている稲から籾を食べる時に羽を扉にぶつける音だということに気がついた。勿論鳥は居ないのだが、籾殻が一杯玄関先に落ちている。
昨年も同じことを書いたように思うが、この時期はこの地域の鳥にとって餌が簡単にとれる嬉しい時だろう。しめ飾りを取り付けたときに、飾り部分が本物かどうかまったく気にしていなかったが、これで本物の稲穂がつけられていることが分かって、何となく有難い気分になっている。これがプラスチック製であったとしても文句は言えないところだが、循環社会を考えるとすれば、これは絶対本物でなければならない。燃やしても変な排ガスを出さないことも重要だ。
昔であれば、しめ飾りは一カ所に集められて燃やすのが自然に行われていたが、いまでは神社などは別にして、街角で燃やすのは禁止されているはずだ。しかし、たき火として餅を焼いたりして集まる人々の間で交わされる会話が、住宅地でなくなっていることを改めて感じる。この住宅地のしめ飾りはほとんどゴミとして市の焼却場で処分されるのだろう。人と人をつなぐきっかけを作っていたものが、ただ正月の行事の役割を終えるとゴミになるのは寂しいことだ。鳥たちが楽しんでくれるのだから、全部の籾が食べられてしまうまで玄関に付けたままにしておこう。