効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良の交通社会実験

11月9日に書いたのだが、奈良公園周辺の魅力向上による観光活性化お奈良市内の交通渋滞改善のための交通社会実験が行われた。その結果が12月27日の奈良新聞に発表された。それによると、駐車場利用者と歩行者が実験前(10月26日)と比べ飛躍的に増加、市内への進入交通量はほぼ同じだったが、県庁東交差点の交通量は2割減少したという。この成功を見て、平城遷都1300年祭りに導入しようと荒井県知事は考えたようで、来年度に予算化すると話しているそうだ。
電気バスを含めた周遊バスとレンタサイクルを連携させて自動車を減らし、奈良公園周辺の移動の利便性を高めるための試みだった。いわゆるパークアンド・バスライド方式で、周辺に自動車を駐車する場所を準備した。また、奈良公園の一部地域で車両の進入を規制して、片側車線のみ歩行者専用道路にした。駐車場は実験前と比べて飛躍的に駐車数が増えたとのこと。また周遊バス利用者の満足度は非常に高かったらしい。
2日間だけのテストだし、効果を出すために仕組んだ面もあるだろうから、額面通りに受け取るのは危険だが、これはもっと前から実施されていてしかるべきものだった。車の排気ガス文化財が傷むこともあるそうだし、春日大社などの駐車場に入るために車がまったく動かないのをよく見ることもあっただけに、通行証を持たない車はある区域には入れないくらいの強い規制をしても良い。ヨーロッパの古い都市では、かなり前からそのような規制をして円滑な運営がなされている。奈良県庁が奈良公園の中にあるのも問題かもしれない。奈良市庁が奈良公園から今の新大宮に移ってから、アクセスが非常に良くなったように、県庁の移転も考えてもよいのでは。
今日は奈良生協連合会が主催した環境関連のセミナーが午後からあって県庁近くまででかけた。NPO気候ネットワーク代表、浅岡美恵さんの講演があったからだ。奈良へ来られることは滅多にないし、1月末に自分が話をするのにも参考になると思ったからだ。ちょっと資料が多すぎたが、熱意だけはよく通じた。日本の温暖化対応の遅れについて、自分が感じているのを裏付けして貰った。
ここへ行く途中で、かかりつけのお医者さんにインフルエンザのワクチン接種をして貰った。先生の診断がないと注射できないため、待ち時間が長くなり、危うく講演会に遅れそうになった。そして講演終了後すぐに飛び出して今度は歯医者さんに急行。義歯ができていたのを取り付けてしばらく様子を見ることになった。いろんなことを一度にして忙しい土曜日だった。