効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良県産業活性化ミッション

今朝は5時半という異例の早さで起床して近鉄奈良駅近くの奈良商工会議所会館前まで出かけた。奈良県商工労働部工業支援課が企画した奈良県産業活性化ミッションという、山梨県が行っている山梨大学との産官学連携の現状を勉強し、メガワットクラスの太陽光発電設備を見学するグループツアーに参加するためだ。7時20分集合で総勢33名がバス一台に乗って甲府にある山梨大学まで走った。小牧から中央高速を経て駒ヶ根ICで昼食、山梨大学甲府キャンパスへ着いたのは午後2時半だった。参加者の3分の2が地元の企業代表。自分は一応関西学院大学客員教授ということで、4名の学関連者の一人として入れて貰った。こんなに長くバスに乗ったのは久しぶりだった。
今回のような企画はいままでにもあったのかと思っていたが、今回が初めてだそうだ。荒井奈良県知事が産官学の連携を密にして地場産業の育成をしたいという意向から実現したものだという。名前だけ聞くと何をしているかよく分からない企業の代表が、バスの中で自己紹介するのを聞くと結構ハイテクの仕事が奈良県にもあることが分かった。それでも、奈良と同じように海がなく、人口もあまり変わらない山梨県に比べると、経済成長率と産業の付加価値額に関しては差を付けられている。山梨大学では燃料電池の基礎技術開発、知的資産管理の具体的な動きと、山梨県がどのようにそれを積極的に支援しているかを聞いた。また、ワイン関連の技術開発を企業と連携していて地元にあるものの育成をしている実績も学んだ。やはり行政の長の姿勢で地元の動きが大きく変わることを実感させるものだった。今日は予想を大きく上回る勉強をさせて貰った。
夕食は懇親会で奈良県企業の方々の話も伺ったが、企業同士の連携もなかなか密接とはいえず、中小企業が多いために技術開発もなかなか円滑にいっていないことを感じさせるものだった。それも奈良の住民としていままで歯がゆく思っていたことだけに、自分にできることは具体的にないものの、応援の声を出したいという気持ちは強くなった。
今日一日晴天で、駒ヶ岳八ヶ岳もきれいに見え、沿道の紅葉も最高だった。明日は山梨県が誘致したメガソーラーの実証試験場を訪問することになっている。