効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■グリーン水素発電

昨日報じられているが、独立系の新電力大手、イーレックスが、水素を燃料にし、二酸化炭素(CO2)を排出しない発電所を2021年度内に山梨県で稼働させる。経済産業省によると水素発電所の商業運転は国内初。まず一般家庭約100世帯弱が1年間に使用する電力を賄える規模の発電所を設ける。発電規模は300kW程度のようだ。この水素が化石燃料を分解して作ったものなら、単なる水素利用の実験に過ぎないが、水素は水素製造のスタートアップ、ハイドロゲンテクノロジー(東京・中央)などから調達したもので、初めて知った方法で水素を製造している。ハイドロ社は電気石トルマリン)や黒曜石などを含む「超マフィック岩」と呼ばれる石と水を反応させ、水素を生成する。超マフィック岩は炭素を含まないため、水素の製造過程でもCO2は出ない。同社は山梨大学などに販売実績がある。

水を電気分解するのではなく、一種の触媒効果を持つ材料と水を反応させて水素を作るのだから、一度に大量生産するのは難しいだろうが、実用規模の量は製造できているようだ。ハイドロ社の水素の製造コストは1立方メートル当たり70円程度(1キログラム当たり約784円)する。これをイーレックスに30円程度(同約336円)で販売するため、ハイドロ社は40円程度の差損が出るが、大口顧客との取引で生産量を増やし20円以下までコストを引き下げるというが、このコスト差を本当に小さくして利益が出るまでこの事業が継続できるのかが心配だ。

イーレックスは将来的に5万~10万キロワット程度の大型の発電所をつくり、発電コストを現状想定する1キロワット時当たり58円程度から17円以下にすることをめざすということだが、かなり現実離れしたストーリーのような気がする。とはいえ、この勇気には感心させられる。

 

 

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