効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ドイツの教会と地球温暖化対応

英文読売に興味ある記事が出ていました。
二酸化炭素の排出削減に関しては世界のトップを走っていると表現して過言ではないドイツで、教会がいろいろな対応策を講じています。ドイツの教会がグリーン行動を徹底し始めているのです。ドイツの教会は天井が非常に高く、照明を沢山つけなければ薄暗くなってしまいます。その照明を絞って最低限必要な明るさにするようになりました。最近の調査で、ドイツの教会は国が排出する2酸化炭素の3%に責任があるということが発表されました。これにショックを受けた教会組織が行動し始めたのです。ドイツの教会が年間に排出する二酸化炭素の量は、スロベニアのそれと同じレベルになるそうです。
二酸化炭素排出量を大きく削減した教会には緑色の鶏をかたどった証書が渡されるようで、それを掲示することで教会に集まる人たちにもグリーン意識を高めて貰おうとしています。教会の屋根の葺き替えをするための献金が、太陽電池を取り付けるのに回されるようになりました。屋根の代わりに太陽電池パネルが取り付けられるのではないとは思いますが。古くなった賛美歌の本を新しいものに取り替えず、参列者は祭壇に取り付けられた大型ディスプレーを見ながら歌っています。白い襟飾りも一度使っただけで洗濯するのではなく、2〜3回くらいはそのまま使うよう指導しています。洗濯代の節約にもなりますが。
天井が見上げるほど高いですから、冬の寒さは厳しくなります。今ではみなコートを着たままだそうですし、足温器を持ち込むのも許されるようになりました。大空間を快適に暖房するのは大変なエネルギーを必要とするからです。古い教会が多いですから、あちこちに隙間が空いていて、そこから冷気が入ってきます。記事にある表現ですが、教会を暖房するのは、大型飛行機がたった5人の家族を乗せて大西洋を横断するのに必要な燃料を使うのと同じだといいます。このような理解が行き渡った所為でしょうか、北西ドイツの教区では、昨年に比べて暖房費を60%削減したそうです。