効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

飛行機の中で考えたこと

成田からロサンゼルス行きは、少なくともエコノミークラスは満席でした。クラスの差は基本的にスペースの差でしょう。食事や飲み物の差はありますが、足を延ばして休めるかどうかが基本的に快適さの差を生みます。昔に比べると、エコノミーでもいろいろなエンターテインメントが楽しめるのは信じられないほどです。しかし、プログラムを作り、機器を設置し運用するには膨大なエネルギーが消費されているでしょう。いままで便利さを追求してきた結果が全てエネルギー消費の増大に繋がっているわけですから、便利さに対する欲求を何か別のものに変えて、エネルギー消費を増やさない種類の欲求を追求する社会にならないといけないのでしょう。それが何かを具体化するのには時間がかかるし、文化の違いが結果に差を生むでしょう。
そんなことを考えている内に、ひょいと頭に浮かんだのが、飛行機は独立した発電をしているということでした。だとすると、おそらく基本の供給は直流で行われているのではないでしょうか。メインの発電機はジェットエンジンで駆動しているのですが、エンジンの主目的は飛行機を飛ばすことであって電力需要に応じて動いているわけではありません。ですから、一部に蓄電池を搭載してバッファーとして電力の需給バランスをとっているはずです。機内の照明を暗くしたりすると電力消費は落ちますが、それがいつ起こるかをエンジンが予測しているわけではないでしょうから、一瞬の電圧上昇をキャッチして制御しているはずです。
自動車も同じことです。発電は交流で行うのが主流になっていますが、すぐに直流に変換されて蓄電池を経由して必要な電力を直流で供給しているのです。直流の場合、電圧と電流だけが関係し、周波数は関係しませんから、それだけ制御はやりやすいはずです。この辺りのことをもう一度チェックして、これから増える大小の蓄電池利用がどのようになるかを勉強してみます。
ロサンゼルス空港では心配していた入国管理の混雑もなく、30分ほどで入れました。気温は23度くらいで予想より涼しい感じだったのは良かったです。ゲート近くで無線LANが5つほどありましたが、セキュリティーのかかっていないものも、どれにも接続できませんでした。基本設定がどこか違っているのでしょう。
デンバー空港に着いたら、案外暖かいのに安心しました。この空港は建物がユニークです。ターミナルがテント構造になっていて、そこから無人電車で各エアラインの搭乗口に運ばれるようになっています。ここでコロラド州知事が環境を重視したメッセージをみんなに見えるところに掲示してありました。環境対応が経済を強くし、雇用も増大するといった趣旨のものです。空港から会議会場のホテルまでシャットルバスで30分。流石に疲れました。3つの写真を出しますが、あまり写りは良くないです。