効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

E Source(イーソース)の第21回年次フォーラム始まる

朝早く目が覚めたのでデンバーの街を歩いてみました。治安について多少の危惧がありましたので、カメラも財布も持たずに出かけましたが、ちょうど通勤時でしたので心配しすぎだったようです。街の真ん中は高層ビルがありますが、その中にあるホテルから10分ほど歩くと低い町並みのダウンタウンです。あまり特色のあるものはありませんが、一つ親鸞銅像を置いた日本式の塀で囲まれた建物がありました。京都本願寺派の仏教センターがあって、どうも米国で重要な組織の一つのようです。
E Sourceの会議が準備してくれた軽い朝食を立食で食べながらのおしゃべりから始まりました。3つの会合に分かれていましたので、私はインテリジェント・グリッドを議論する部屋へ入りました。大きなコの字に並んだ机で、プレゼンテーションと質問がありましたが、多少耳が遠くなった関係でなかなか聞きづらくて困りました。しかし、私にとって重要な内容でした。この間関西電力が双方向通信機能を持った電力メーターを逐次設置すると発表したことをここで書きましたが、米国ではその機能を単なる料金関係だけではなくて、系統品質の監視、周辺の系統関連機器のトラブル発見、家庭内の電気機器をネットでつないでその情報を集めるなど、どのような機能を付けるかが真剣に検討されています。さらに気になったのは、その機器技術や情報管理技術の開発状況によっては、特許が生まれる可能性があるということでした。電力会社としては変な特許に巻き込まれるのは困るのですが、その特許技術の開発主体になれば、新しい事業となる可能性もあります。
この特許が日本にも出されて認められたとすれば、日本の電力会社だけでなく、メーターメーカーや電機メーカーの機器開発に大きな影響を及ぼす可能性があります。米国では、各州段階でこのようなインテリジェントメーターの開発を強制する方向にありますが、それに新たな事業機会を生み出す力が働く可能性があり、日本もこの動向をよく監視しておかないと不利な条件を呑まされることになりかねないと思いました。もっと情報収集をしてみたいと思っています。
会議が終わるとレセプションがありました。旧知の人も多く、久しぶりの対話を楽しみ(英語ですからかならずしも楽しめませんが)ました。ワインばかり飲んでいましたが、みんなこれからディナーに出かけるでしょう。私は昼に結構沢山食べたので、レセプションのつまみをつまみまくって夕食に代えました。ホテルのロビーは無料の無線LANがあることが分かりましたので、そこからアップロードすることにします。