効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

久しぶりの海外出張

これからロサンゼルス経由で米国のコロラド州デンバーまででかけます。デンバーの近くにあるボウルダー市にある電力事業を中心にしたエネルギー市場の動向を調査するE Sourceという情報会社が、秋に開催する年次フォーラムに参加するためです。この会社の日本窓口をしている関係で、いままで欠かさず出かけているのですが、年齢を考えるとそろそろなどと考えるようになっています。しかし、経済界の重鎮から見ると、まだ若造がこんなことを考えてはいけないとも思います。注意するに越したことはありませんが。
会社に勤めていた頃と違って、もっとも安いディスカウントチケットを3ヶ月ほど前に購入しての旅立ちですので、伊丹空港から成田に直行する便には最初から空席なしとなっていて、まず羽田に行き、バスで成田まで移動しなくてはなりません。奈良から伊丹空港へ行くのにもっとも便利なのは空港バスを利用することですが、万一大きな渋滞があって飛行機に乗り遅れると完全に一日遅れになってしまうため、かなり余裕を見て家を出ました。高速道路も順調で早く着きましたので、ラウンジでこれを書いています。ラウンジには最近無線LANがありますので、メールの受信も極めて簡単で、自宅の書斎と同じようにPCを使えます。
伊丹空港は、関西空港が完成すれば閉鎖するということになっていたものが、閉鎖になると雇用や空港へのサービス産業など地域経済に大きな影響を与えることが分かって、いままで迷惑空港だとしていたものが一転して便利な空港を閉ざすなと言うことになったのです。その意味で橋本大阪府知事が関西にある3つの空港を見直す、特に伊丹はなくする方向でというのは理屈にかなったことだと思います。伊丹空港は住宅地の真ん中にあります。開港当時は原っぱの中だったはずですが、住宅が周辺にできて、騒音が問題になってきたのです。この空港は、着陸がもっとも難しいものの一つだと聞いたことがあります。何か離着陸で失敗すれば大惨事になることは確実です。いずれは閉鎖されるか、コミュニティー空港として近距離をつなぐものに変身すべきだと思います。当座の利益だけを見ていると大変なことが起こって、誰が責任をとるかという問題が起きる確率は小さくありません。橋本知事の発言は刺激的ですが、誰かが言わなくてはならないことです。利便性は阪神間の住人だけのもので、例えば奈良在住のものには関空の方が近くて、交通機関の接続確実性が高いのです。
この続きを成田のラウンジで書いています。飛行機も成田接続バスも順調に運行したお陰で、3時間の余裕ができました。昔国際線をよく使っていたお陰で、JALのグローバルメンバーとなってそれを維持していますので、ディスカウントチケットでもさくらラウンジが使えます。成田も無線LANがあって自由に使えるのは有り難いことです。東京は雨。気温はそれほど高くありませんが、湿度は高そうです。
ワインを飲みながら書いていますが、これほど良いものではないにしろ、エコノミーの機内でも飲めますから控えめにしないといけません。ここまでの車中で、今井賢一氏の「創造的破壊とは何か 日本産業の再挑戦」という著述を読みました。今井先生の理論は難しいのですが、電力供給についてマイクログリッドを、ソリッドな電力供給系統と、同じくソリッドな地域エネルギーシステムをつなぐルース・カプリング(疎結合)として記述されているのを知り感動しました。著述の中に引用されている膨大な文献の一部でも読みたいと思っています。まだ読了はしていませんので、ロサンゼルスまでの長時間が楽しみです。ただし、アルコールで朦朧とならないように気を引き締めて搭乗しなくてはならないでしょう。
明日から1週間、時差がある世界に住みますので、ブログが抜ける可能性もあります。そうならないように気をつけますが、レセプションで疲れてしまい、アップロードするのを忘れて寝てしまうかもしれません。
この間羽田空港ビルの効率化について書いたことを再考しています。では行ってきます。