効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

驚きと感謝

8月27日に書いたものに次のようなコメントを戴きました。
「このマンションに住んでいます。マンション売り出しの頃はまだ1バレル100ドルにいってなかったと思いますが、UR都市機構が住宅用地の入札条件としたのがCO2 20%削減だったようです。
まだ冬になっていないので暖房効率はわかりませんが、お湯が適温でいつでもでてくるのは、快適です。エコというのが「持続的継続」できるためには、やはり暮らしを我慢するという事ではなく、便利になるくらいでないと、継続できないだろうな、とは思います。
ついでに言うと周りに建物が無いせいもありますが、風通しもなかなか良く、夜には虫や蛙の声も聞こえてきますし、朝は鳥も結構いる(カラスやハトでなく)んで、そういう意味では良いところです。」
実際にこの集合住宅に住んでおられる方がこのブログを見て下さったのに驚きましたし、わざわざコメントを出して下さったことに心から感謝です。そして、どのような方法であれエネルギー効率を高くすれば、我慢しないでも各人が望む快適レベルの生活を維持しながら化石燃料の消費を抑えることができるし、そうでないと永続きしないという効エネルギーの考え方を確認して下さったことも有り難いことです。
普通の住宅ですと、給湯器が屋外に設置されるのが一般です。昔のように瞬間湯沸かし器が台所に取り付けてあれば、すぐにお湯が出るのですが、屋外からお湯が供給される場合には、しばらくは配管内にある冷たい水が出るのは避けられません。ところが、このような熱供給が主体の集合住宅の場合には高温のお湯が各住戸に循環していて、厨房とお風呂にはその配管がすぐ近くになるよう設計されているはずです。この場合、適温のお湯が出るのに数秒もかからないでしょう。冷たいシャワーに跳び上がるという心配をしないで済みます。しかもその熱の根源が、晴れた日には殆ど太陽から貰っているのだと思うと、心も豊かになるのではないでしょうか。勿論夜には太陽の熱はありませんが、大きな貯湯槽で昼間に取り入れた熱を逃がさないようにしていますから、ガスの追い炊きは少なくて済むでしょう。ガスの追い炊きも住民にはまったく分からない間に行われますから、入居者から見ると契約熱料金として実感されることになるはずです。住戸はオール電化ですが、IHヒーターの使い勝手はどうでしょうか。
冬になって暖房されるときには、前のお住まいの暖房感より格段に快適になるだろうと思います。基本が床暖房で、おそらく電気の空調機が補助として使われているでしょうが、壁の断熱もしっかりしているし、窓も複層ガラスになっているし、集合住宅は熱ロスが戸建てに比べて非常に少ないですから、間違いなく快適でしょうね。といっても室内では半袖で冬を過ごす人は多くないでしょうから、太陽さえ十分顔を出してくれれば、化石燃料の消費は大きく下がるだろうと思います。ただ、設備コストは大きいですから、その回収が熱料金に反映されるため、どれほど熱関連費用が下がるかは不確かです。冬が楽しみですね。