効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

遮熱塗料

熱を遮ることのできる塗料の利用が拡大しています。工場の屋根に塗ると、太陽光線に含まれている赤外線を反射してくれるため、屋根下の温度が上がらず、冷房負荷が下がるのです。冬にはどうか。これは想像ですが、暖房で室内の温度が上がると、それも赤外線を出しているわけですから、室内側に反射して暖かさが逃げるのを防ぐのではないかと思います。ただ、暖房は床面の温度が大切ですから、遮熱塗料の真骨頂はやはり夏に発揮されるのだと思います。この塗料の場合、最初の効果がどれだけ維持できるかがもんだいです。さらに普通の塗料より値段が高いですから、この利用による電力コストのダウン、炭酸ガス排出量の抑制効果をよく計算しないと導入効果を発揮できないでしょう。また、塗り直し頻度によっては、そのコストも長期的な効果の判定に重要なファクターになります。
その利用方法で面白いものを見つけました。夏の作業でも安全の為にヘルメットをかぶる必要があるところは多いはずです。遮熱塗装をしたヘルメットが導入してテストしてみたところ、直射日光の下では、通常ヘルメット内の温度が60〜70度に達するのに対し、遮熱塗装ヘルメットでは、15度以上温度が下がることが確認できています。このテストの後、屋外の現場作業員全員にこれを使用させるようにしているそうです。使った作業員も「とても涼しく感じる」と好評でした。この会社では、水で湿らせて後頭部にかぶることで体温上昇を敷設「クールビット」、空調ファンで作業服内に風を取り込む「空調服」を採用しているそうです。
このような機能を統合した現場作業快適化作業服の開発ができれば面白いだろうと思います。