効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

センサーによる制御

住宅から大きなビルまで、いろいろなセンサーを取り付けて、人の動きをキャッチして照明を必要なときだけ点灯したり、温度があるレベルを超えるとファンと回したりと、人の手を介しないでエネルギー消費を抑えるような制御がこれから普及するでしょう。それ自体非常に重要なものですが、それを別の角度から見ると、センサー自体が電力を僅かとはいえ常に消費しているということです。という意味は、センサーをあまり多く取り付けてしまうと、その電力消費を総計すると何十ワットにもなり、それは常に作動していますから累積の消費電力が大きくなってしまう可能性があるということです。ちょうど電気機器の待機電力と同じことになります。それが1ワットであったとしても、終日24時間電気を消費しますから、一日に24ワット時、1年365日としますと8760ワット時と9キロワット時近くを消費してしまい、それ自体が炭酸ガス排出を増やすことになります。そのセンサーを使ってどれだけエネルギー消費を抑制できるかとの対比になりますが、これからセンサーの利用部位が急速に増える筈ですから、日本全体で消費する電力は大きくなります。それに加えて、そのセンサーの信号を使って制御をするのに必ずコンピュータが必要ですから、これも常時稼働するとすれば、無視できない電力消費になるはずです。
センサーで別の話もあります。米国のエネルギー情報ですが、冷蔵庫を開けると温度センサーに外気が当たって、庫内の温度が上がったとして冷蔵庫を冷やすモーターが作動するのが結構電力ピークを押し上げていることが分かったそうです。実際には、入っている庫内の物が十分に冷えているために、冷蔵庫のコンプレッサーを作動させる必要がないケースがほとんどだそうです。そこで、庫内の温度センサーに簡単なカバーを掛けてやり、すぐに外気温が伝わらないようにしたら、冷蔵庫の電力消費が落ちたそうです。そのような目的のカバーが欧米で市販されているそうですが、日本ではどうでしょうか。