効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

熱線反射と温度コントロール

昨日の熱中症にコメントをいただきました。昔と今の比較は難しいですが、少なくともクーラーがなかった時代の人の方が暑さへの対応は上手だったのかもしれません。身体のコントロール機能も良かったのでしょうか。
熱は厄介な代物です。最近屋根や壁、道路に使われる塗料に、熱線を反射するものが広く使われるようになってきました。いままでは、白い系統が熱を反射するものとして使われてきたのですが、最近、極端に言えば、熱線を吸収すると考えられる黒系統の色でも、特殊な材料を使うことで、熱線を反射させるものもできています。これによって数度は温度が下がるそうですから、冷房負荷は大きく下がるはずです。
また、窓に蔓系統の植物を植えるお家を沢山見かけるようになりました。植物の場合には、日陰を作ってくれるだけでなく、植物が葉っぱから蒸発させる水分が周辺の温度を下げてくれるので、多様な目的を達成することになります。西日の当たるところにすだれをつけるのは昔からありましたが、これからツタすだれが商品として当たるかもしれません。
一方、服に温度を下げる効果のあるものもできています。空気をよく通す生地で作るのはパッシブなものですが、太陽電池からのエネルギーで小さなクーラーを働かせて衣服を部分的に冷やすものも考案されているようです。ただ重量がかかるので、動きにくいでしょうが、特殊目的には案外便利かもしれません。マイクロ技術の応用になるでしょうが、必要はなんでも生み出すなと思います。ただ、それが新たなエネルギー消費を促進するのであれば困りますが。