効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水素漏れセンサー

水素ガスは分子が非常に小さくて軽く、漏洩しやすく引火しやすい。だからFCV燃料の水素充填施設も厳重な防御がなされている。そして、燃料電池自動車についても、水素の漏洩は致命的な問題に繋がるのは当然のこと。漏洩検知技術が求められるのだが、日本特殊陶業燃料電池自動車(FCV)向けの水素漏れ検知センサーを製品化すると報じられている。小牧工場(愛知県小牧市)に量産ラインを設けたそうだ。日本特殊陶業はガソリン車向け点火プラグで世界シェア4割(同社推定)の大手。将来のガソリン車比率の低下を見越し、ディーゼルエンジン車やFCV、医療向けなど製品群の多角化を進めているが、今回の水素検知センサーもその一環だろう。同社のセンサーは触媒を使わず、セ氏100度からマイナス30度で稼働するのが特徴。自動車は寒冷地から酷暑まで幅広い温度領域に対応しなければならないので、センサーもその温度差に適合していなければならない。そして、触媒を使わずに0.2〜2%の低濃度の水素を微小な誤差内で検知するというから優れものだと思う。FCV以外にも用途は沢山あるだろう。