効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

洞爺湖サミット

今日たまたまNHKのこどもニュースで洞爺湖サミットの説明がありました。いままで今回のサミットについて格別書く気にならなかったのですが、多少の感想を述べておくのも後で参考になるかもと思いました。
新聞などでは失敗だとか、中間の数字を出せなかったのはどうかとか言われていますが、テロもなく、ブッシュ大統領が一応他のサミットメンバーに外れない同調の仕方をしたのだから、福田さんはまずまずの議長の役割をしたのではないかと思います。公式には次の作業が国連に移るのですが、数字は別にして、各国が地球温暖化に対して何かしなければならないという認識を深めたのが今回のサミットの成果でしょうし、数字を出すためにぎくしゃくするよりも、各国、各個人が、何かしなければ大変なことになる可能性があると思うレベルが上がっただけでも良かったと思います。
中国やインドが、先進国が模範を示せと言うのは政治的な発言で、それ以外の言い様は国内との関係で判断するとないと言うべきでしょう。しかし、それぞれは、温暖化からの被害をいろいろな形で受けていますから、具体的な行動に踏み切っています。中国は非効率な発電設備を閉鎖していますし、風力発電設備の増強もすさまじいものがあります。それをビジネスチャンスとすることもできるでしょうし、ビジネスチャンスになるような制度を導入しなければ環境問題は解決しないということもできるのではないでしょうか。全部が苦役を強いられるというのではエネルギー消費効率を上げることはできませんし、自然エネルギーの開発も無理でしょう。
サミットは政治セレモニーですから、支障なく終わったので良かったのではないでしょうか。期間途中に会場近辺で大きなデモもありませんでした。報道管制があったわけではないでしょうから、過激派も自己主張をしなかったのでしょう。確かにアクセントの少ないサミットでしたが、それぞれ各国は自分の主張をして自国民に顔を立てられたのですから以て瞑すべしだと思います。