今日も昨日に引き続いて、海外からの来訪者を終日案内。降ったり照ったり曇ったりで、変化の多い天候の為に、電車が遅れて最初の訪問先にぎりぎりになってしまうということもありましたが、何とか成功裏に終了させることができました。
お客さんが今朝会ったときに、昨日財布を盗まれたというのです。私と別れてからあちこち歩き回って、上着を脱いだために、内ポケットの財布を鞄の一番外側の袋に入れたのだそうです。奈良に着いてその財布がないことに気がついたのですが、幸いなことにパスポートは別のところに入れていたので、帰国には支障がないものの、現金もクレジットカードも全部なくなってしまったのです。ここ2日ほどに必要な現金を貸してあげました。同時に状況を尋ねたのですが、警察にホテルから届けに行ったときに、ホテルのスタッフが本当に親身になって動いてくれたのに感激したといっていました。
財布を入れた鞄の外側袋のジッパーが開いていたそうで、別にひったくられたわけではないことが分かりました。何かの拍子に飛び出したのを気づかず、そのままになってしまったのではないか、といいましたが、そんなことはあり得ないといいます。ひょっとしたら財布が戻ってくるかもしれないけれど、現金は戻らないだろうなといいながら、クレジットカードの無効届けはしたかと聞きましたら、英国の秘書に手配させたそうです。
訪問先へ行くタクシーで、彼に携帯電話が入りました。奈良の警察に財布が届けられたという連絡でした。昨夕の手配で今日その連絡があるということは、盗まれたのではない可能性もあります。その確認は今日彼が夕方に奈良へ戻って警察で確認しないと分かりません。結果についてはいずれ私にも連絡があるでしょうが、日本について悪印象が残らないようにと願うばかりでした。彼は日本がどこでも安全だと気を許していた自分の責任だと言っていますが、ひょっとすると誰かが拾って届けてくれた可能性もあります。応接したお客さんが盗難にあったと思ったのにそうではなかったという経験を2回ほど自分も持っているのです。
