効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

緑のキャンパス

久しぶりの快晴。環境政策のリサーチプロジェクトをしている修士学生の指導日で関学の三田キャンパスへ出かけた。
大学の前でバスを降りると明るい太陽に輝く緑が目に飛び込んできた。綺麗に整ったデザインのキャンパスだ。しかし、自分にはあまりに整いすぎているように思える。周辺に喫茶店が一軒もないというのは何かおかしい。大学の設計思想がそうなっているのだろうが、あまりに整いすぎたキャンパス内では進みにくい生徒間の交流という重要な要素を排除しているように思えてならない。
一方で美しい緑をよく見ると、剪定や維持管理に大きな手間がかかる草木が多い。いままでここに通ってきて出くわすことがあるのは、かなりの人数の植木職人さんが選定作業にいそがしく立ち働いている光景だ。もちろん専門の会社に委託されているのだが、その費用だけでもかなりのものだろう。関学の上ヶ原キャンパスのデザインを移植した形になっているために、三田の気候条件に適していない草木も植えられているので管理に余計手間がかかると聞いたことがある。手間をかけなくても形が維持できるような樹木をもっと植えるべきではなかったか。美しい芝生は、日本の気候では健康に育てるだけでも人手と施肥が必要だ。これだけの広さがあると、かかる費用も驚くほどのものではないかと思う。いまからすぐにやり直すのは難しいだろうが、時間をかけて変えてゆくことも考えるべきではないだろうか。