効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

早とちりの訂正

友人から次のようなメールが入った。
 08-03-24 のブログ「新型アモルファス柱上変圧器」
> これが設置されれば、それにつながる建物のエネルギー効率が20%上がったのと同じになる。
 トランスの変換効率が98%→98.4%に向上すれば、エネルギー損失が20%
減ったことになります(2%→1.6%)。
 お節介かもしれませんが、気になったので。
まさに自分の早とちり。原文も、エネルギー損失が20%減ったことになるとあるので、とあるから、実際の変換効率向上は1%少しとなる。だから建物のエネルギー効率についても、1%ほどと言うべきだった。わざわざ注意してくれた友人に感謝,感謝。
一方、エネルギー損失が2%から1.6%に減るということは、数字の上ではいかにも小さいように見えるが、柱上トランスは需要の最末端にあるために、トランスを熱くするだけに消費されていた電力の一部が有効に使えるものとして全ての建物に伝わることになる。だから、このアモルファス柱上トランスを普及させることによって防止できる消費末端でのエネルギー損失を足し合わせると、その絶対量は膨大なものになるはずだ。それは配電線を逆に辿ると、発電所レベルではそのエネルギー量の約3倍の燃料を削減したことになる。
それが評価されたのだろう、アモルファス変圧器を用いた省エネルギープロジェクト実施方法が、国際連合に承認されたと、メーカーである日立立製作所、日立産機システムが26日に発表している。変換効率が高まることによって炭酸ガス排出量を大きく減らすことができるために、途上国などの配電系統にこの変圧器を使用することがCDMとして認められ、京都議定書で定められた日本の温暖化対応への貢献として承認されることになったということだ。ちりも積もれば山になるの見本みたいなものだ。
何かまた間違った表現をしているかもしれないので、注意して読んで下さい。