効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

パワーコンディショナー

明電舎は17日、太陽光発電用パワーコンディショナーで、世界最高水準の変換効率97・8%を達成した「SPシリーズ」を開発したと発表した。同社はまず、250キロワットシステムの販売を開始する。定格電圧は国内の600V、海外で主流の1千Vにそれぞれ対応しており、太陽電池モジュールの高電圧化に対応可能な機種として、国内外で拡販を目指すとしている。パワーコンディショナーは、太陽光発電が出す直流を、系統の交流に変換し、きちんと流し込めるようにするものでインバーターとも言われる。この直交変換にはどうしても損失が出るが、250キロワット機としては世界最高水準の変換効率を実現して、低日射時(40%出力以上)でも97%以上という数値を出している。また、250キロワットのパワーコンディショナー4台に制御システムや変圧器を一体化した1メガワット(千キロワット)パッケージシステムを世界で初めて開発している。これは直接6千ボルト配電線に接続できるのが特徴だそうだ。この電圧は地域にある電柱のところにまで来ている高圧線の電圧だ。これから太陽光発電の設置計画が目白押しになっているが、必ずこの変換設備が必要なだけに、魅力的な製品開発をしたと言えるだろう。いまスマートグリッドの実現が期待されているが、この変換器が太陽光発電の情報を発信する拠点になる可能性もあるだけに、これからの開発動向を注目したい。