効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

変圧器

大規模発電所で発電された電気は何回も変圧器を通過する。そして、変圧器は常時稼働している。この電圧変換効率が悪ければ、ここで電気が熱や振動となって失われてしまう。この変換効率は極めて重要だ。一般に発電所から需要家のところに届くまでに発電された電気の3〜5%はロスとなるといわれるが、その中に占める変圧器の役割は大きい。
日立製作所グループで産業用ドライブ装置やパワーコンディショナーを手掛ける日立産機システムはこのほど、高圧受配電用変圧器の新製品「Super トップランナー2」の販売を開始したと報じられている。新製品は油入とモールド2タイプあり、エネルギー消費効率は油入が従来比最大21%、モールド変圧器が同27%改善されているとのこと。この効率アップは送電ロスを大きく引き下げることになる。目立たないが重要な裏方の役割を果たすだろう。高効率変圧器に関しては、日立産機システムやダイヘン、高岳製作所、スイスのABBなどが優れた製品を武器に激しいシェア争いを繰り広げているようだ。
問題は電力会社に変圧器取り替えの余裕がいまあるかどうかだろう。