効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

重量の軽減

最近いろいろな資源価格が上がっているために、たとえばビールの缶の厚みを薄くしたりするなどして、資材自体のコストを削減する企業努力が行われている。それは実に素晴らしい技術開発であると同時に、輸送重量を軽減することになるという意味でも極めて大きな意味があると思う。一つ一つの重量軽減は目に見えるほど大きなものではないかも知れないが、輸送の時に一まとめにされると、トラックが運ぶ重量は小さくなり、自動車の消費燃料が削減される。これが日本全体、あるいは世界中での輸送に関わるのだから、それが炭酸ガス排出量の削減に与える効果は非常に大きいと思う。最近、輸送を自動車から鉄道に、飛行機から船にとシフトさせているが、どちらにしろ重量が少なくなるということは、輸送用エネルギーが少なくなることを意味する。
エンジンの効率を上げることも大切だが、エンジンは何かのため、大体が物を運ぶ目的に使われることが多いのだから、効率が上がって少なくなった燃料で運べる商品の量が増加できれば、相乗効果は大きい。乗用車でも、もし衣服の重量が下がり、メタボに気を使う人が体重を大きく下げたとすれば、世界の自動車の燃費は良くなるはずだ。一つの効果が他にどのように波及するかをよく考えると、一見大してことがないようなことが、システムとして計算すると累積効果が大きくなることは多い。無駄をできるだけ省くことの大切さを改めて感じている。