効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

テントシートと一体化した太陽光発電パネル

ある建材商社が繊維加工メーカーと共同で、太陽光発電パネルと一体化したテントシートを開発したと報道されている。従来型の太陽電池パネルはガラス板のようなもので、曲面に合わせて設置することはできなかった。
新技術は、一般的なテントシートと、折り曲げ可能な薄膜型太陽発電パネルを、真空状態の下で、ある温度条件と圧力で接着するのだそうだ。いままでは折り曲げ可能なパネルの基板となる耐久性フィルムとテントシートとの接着が難しく、縫い込んだり縛ったりする必要があったとのこと。
シートとパネルを一体接合できたために、シートが揺れても10年以上ある電池パネルの耐久性能を損なうおそれも少ないという。設置面積の上限もなく、店舗用から工場やレジャー施設、農業分野まで幅広い利用が想定されている。テントシートの設置箇所は国内で100万カ所以上に上るというから、価格的な折り合いさえつけば、急速な普及も考えられる。面白い技術が開発されたものだ。緊急避難用のテントなどにこれが応用され、蓄電池との併用を考えれば、災害地の一時的な利用としても有効なものとなる。これは移動できるから投資効果も高くなるだろう。どこまで手荒な扱いに耐えられるかが課題かも知れない。