効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国の大雪

中国の中心部に大雪が降り、いままでにない規模のものであるため、いろいろな被害がでているようだ。今日のニュースでは、家畜では豚が凍死したり、野生動物ではパンダが凍死寸前で助け出されたりという映像が流されていた。おそらく農業が大きな被害を受けているだろうし、貧しい地域の農民にとっては家畜どころか自分たち家族の生存すら危なくなっているのだろう。その救済に向けて日本も何かできることがあるのではないか。行動に移せば長い目で見た日中関係を良いものにする方向に貢献するはずだ。
地図で見ると石炭の産地から電力需要が大きい沿岸都市部への鉄道がほとんど動けなくなっているのではないか。中国は発電用燃料として石炭に依存する度合いが非常に大きい。それは炭酸ガスの排出が多いものではあるが、当面の電力需要に応えるためには今後も増産しなくてはならないし、多分輸入もしなくてはならない状況にあるはずだ。沿岸部の発電用には、中国北部に偏在する石炭を輸送するよりも輸入した方が安定度もコストも有利になるはずだ。そうなると日本の石炭輸入にも大きな影響を与えることになる。
日本の発電技術で火力発電所発電効率を上げることができれば、中国の温暖化ガス排出削減に大きな役割を果たすし、CDMとして認められれば日本の削減義務量達成にも貢献することになる。しかし、当面の石炭不足状況は、日本の発電業界にとっては頭の痛い問題になっているのではないだろうか。