効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

品川の会議に出席

朝5時起きで京都から新幹線。品川で開催される分散電源の系統連系に関わる実証試験の報告会があるためだ。こればNEDO(新エネルギー産業技術開発機構)が主催するもので、研究委託を受けた企業・団体の報告が朝10時から夕方5時まである。奈良からのぞみに乗ればもう少し遅く出てもよいのだが、ジパング倶楽部の割引が効かないので少し無理をした。誰も払ってくれるわけではないから眠たいなど贅沢は言っておられない。10時5分に品川駅に到着するはずだったが、米原あたりが吹雪で徐行運転となって、到着は10時15分。会場がすぐ近くだったから助かった。
大雪を抜けて静岡辺りへくると見事な快晴。真っ白な富士山の全景を久しぶりに眺めることができた。これだけで朝起きした眠さも吹き飛ぶ。しかし、今朝は寒かった。品川も冷たい風が吹いていた。
風力、太陽光、ガスコージェネバイオマス発電、蓄電池などを一つにまとめて安定した電力供給をさせようとするマイクログリッドのテスト結果は、予想以上に円滑であったようだ。後はコストをどのように引き下げるかだろう。ただ、電力会社が受け入れに必ずしも前向きではないのが問題かも知れない。
自然エネルギーは不安定だから、それが電力系統に悪影響を与えないようにするために、蓄電池を使ったりする研究成果も発表された。電力会社は、このような予測しにくい電源からの電力を受け入れる条件を厳しく設定するので、それをクリアーするために必要なものなのだが、懐の大きい電力の系統側が、言われるほどの悪影響を受けるのだろうか。従来の電力消費機器のオンオフに伴う負荷変動の方も問題であるはずなのだが。
風力発電の稼働予測を気象の予測と関連させて行う研究成果が発表されたが、かなりの精度で予測できることが報告された。欧米ではすでに日常的に実施されていることだが、日本はまだこれからというのは、あまりに遅すぎると言える。また、大規模太陽電池の出力変動を蓄電池ではなくパワーコンディショナーでカバーすることが可能だという報告も行われた。今後の開発が楽しみだ。
帰りはひかりの自由席を並んで席を確保したが、いや寒かった。明日も寒いらしい。