効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

石油を作る

石油は太古に大量繁殖した微生物の死骸が堆積し、それが地下に埋まって地熱の作用で分解してできたものだというのが通説だ。だから新たに石油が地下で新たにできている可能性は否定できない。また、石油や天然ガス田で大規模なものが新たに発見される可能性も否定できない。しかし、現状では石油生産はピークに達したというのを事実として受け入れて、僥倖に期待するのはやめなくてはならないだろう。
バイオ燃料について、淡水に生息する藻を使った燃料生産しようとする研究があるそうだ。この藻はポトリオコッカスとい名だそうで、光合成重油の一種を作り出すことが知られているという。その量は多いものだと乾燥重量の7割以上とされ、増殖力も強いと言うから期待を持たせてくれる。
原油高になったためにこの増殖研究が再開されたようだが、太陽光を利用する限りどうしても面積が必要となる。しかも、それを増殖させて集めて重油成分を精製するのにもエネルギーが必要だ。自分で生産したエネルギーを利用することができるとはいえ、そのエネルギー生産性は本当に高いのだろうか。
現在生産している油田が枯渇しても、オイルシェールやオイルサンドがあるから当面大丈夫という説もある。しかし、このような資源から石油分を抽出するのに大量の水とエネルギーが必要で、地球環境を汚染する度合いは高くなるという説もある。
どれが正しいか分からないとすれば、結局身を縮めてエネルギー消費の絶対量を減らす努力を積み重ねなければ仕方がないということなのだろ。効エネと省エネを重ねなければならない。