効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地熱の利用

昨日のブログにコメントを頂戴しました。嬉しいことです。
本当に昨日見た富士山は綺麗でした。よく新幹線で上京しますが、富士山全体が見えることはほとんどありません。大昔、大学受験のために昔の特急つばめで東京に向かっていたときに、向かいの席にいた男性二人が話をしていて、富士山を見た受験生は試験に落ちるというジンクスがあるらしい、というのが聞こえてきて、富士山が綺麗に見えているがまずいなと思いながらも忘れようとしたのでした。しかし、結果はそのとおりになったのを思い出します。
コメントに富士山が休火山であることから、火山国の日本で地熱利用ができないかという内容がありました。少しは利用されているのですが、利用できるだけの熱を取り出せるところが、国立公園内にあったり、熱を取り出すときに一緒に出てくるものが川の汚染源になったりする可能性があって、なかなか難しいのです。それにいままで地熱は新エネルギーとして認められていなかったために、開発して発電しても政府の支援が得られませんでした。ところがこの4月から新エネルギー法施行令が変わることになっていて、新しく地熱が再生可能エネルギーという、これも新しく設けられた区分の中で新エネルギーと認定されます。これから普及するかも知れません。
地熱の利用として最近聞いた例では、温泉が高温でさまさないと使えないような時に、その熱で熱媒体を閉回路の中で沸騰させ、その圧力でタービンを回して発電するという、バイナリー発電があります。オーガニックランキンサイクル発電とも言うと思うのですが、この方式では、従来の温泉の湯が通るところに設置すると、適度に冷まされるので好都合ですし、お湯の成分には全く影響しません。大きな規模にはなりにくいですが、小型の発電ができます。
全国的に温泉開発ブームですが、ほとんどが冷泉で、高温のものは少ないようです。もし高温のお湯が出てくれば、これからは発電に使われるでしょう。
地底の高温部に水を注入して蒸気にし、それでタービンを回して発電する方式は昔からありますが、この場合には出てくる蒸気にいろいろなものが入っていて、注意しないと環境破壊になる可能性もあります。もし高温の部分と熱媒体で熱交換ができれば良いのですが。このような場所の探索もこれから再開されるのではないでしょうか。