効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

グローバル化度

今朝起きたら雪が降っていて、周りの屋根も道路も真っ白。この冬初めての本格的な雪を見た。この間行った鳥取や高島より本格的だ。今年は本格的な冬になった感じがする。
1月20日の新聞で、スイスの経済研究所KOFがこのほどまとめた08年の「グローバリゼーション指数」によると、首位がベルギーで、オーストリアが2位、スウェーデンが3位という順番は変わっていないそうだ。日本は51位と、前年の40位から順位を大きく下げている。この指数は、経済、社会、政治3分野の計24項目について指数化したもので、対象は122カ国だとのこと。
アジアではシンガポールの20位が最高。中国は43位、韓国は46位。このほか、米国は22位、ロシアは33位。これを見ると、日本は世界に目を向けているのではなく、国内指向が強くなっているという自分の感覚が裏付けられているようだ。
その記事のすぐ隣に、世界全体で排出権取引額が昨年には1.8倍に急増したという記事も出ている。ノルウェーのエネルギー市場調査会社ポイント・カーボンが公表した数字のようで、前年の225億ユーロから約80%増加している。取引量(CO2換算)も07年は27億トンと、前年比約64%増加しているそうだ。その中でEUが額、量ともに世界全体の約3分の2を占めているようだが、これに日本がこれからどのように入るか全く見えてこない。日本はまだグローバルな排出権取引に加わるだけの制度的準備が出来ていないからだ。
この分野が上記の指数の中に含められているかどうか分からないが、CO2排出削減について日本独自の主張として具体的な物を打ち出せないことが順位低下として表現されているのかも知れない。日本は自己主張をもっとしないと、アジアでも最低の方向に向かうのではないかと心配だ。